METHOD 工法紹介
バキュームウォータージェット工法
(VAWM工法)Vacuum Water Jet Method
建物外壁塗装に含まれる石綿問題は、近年注目されています。
しかしながら在来工法(剥離剤による除去)では完全な除去作業は困難な現状です。
バキュームウォータージェット工法(VAWM工法)は元々の開発段階より塗膜だけではなく塗膜の下地の石綿を含有したモルタルを除去する目的で開発した工法のため石綿含有塗膜を完全除去する事が可能です。
高圧洗浄冶具
標準アクアセルローター
外壁の平らな面を除去するアタッチメント
入隅用アタッチメント
建物の入隅を除去するアタッチメント
出隅用アタッチメント
建物の出隅を除去するアタッチメント
回転させる事によりどの角度にも対応
集じん装置付きディスクグラインダーケレン工法
水処理システム
- ベッセルタンク
- 吸引バキュームから排出した石綿と洗浄水を一次沈殿させる
- ノッチタンク
- ベッセルタンクからの上水を二次沈殿させる
- 水処理装置、沈殿槽
- ノッチタンクからの上水を、凝集剤にて処理し沈殿槽に送り洗浄水の処理をする
- 水処理
- ダイナミック or ディスクフィルターによるろ過(機種により機能が無い場合があります)
- 水処理
- UF膜(0.01µ)フィルターにて石綿繊維、SSを除去する
- 活性炭処理
- 活性炭により洗浄水のCOD,BODの数値を下げ、色や匂いを除去する
- pH処理
- pH処理機を使用し炭酸ガスにてアルカリ性に振った洗浄水を中和します
- 再利用水タンク
- 水処理完了後、再利用タンクに貯め、高圧洗浄水として再利用します
VAWM工法では、膜処理システムを採用することにより
アスベストを確実に取り除き、下水道放流基準をすべてクリアーできます
項目 | 排水基準 | VAWM工法 | 模擬 |
---|---|---|---|
水素イオン濃度(pH) | 5.8~8.6 | 7.2 | 12 |
生物化学的酸素要求(BOD) | 160mg/ℓ | 1.2 | 658 |
化学的酸素要求量(COD) | 160mg/ℓ | 4.1 | 1765 |
浮遊物質量(SS) | 200mg/ℓ | 1mg/ℓ未満 | 220 |
石綿繊維(本) | 特になし | 0 | 2 |
判定 | 問題なし | 問題あり |
上記の排水基準があります。特に剥離剤を使用することにより、BOD,CODの数値が高くなり排水基準をクリアー出来なくなります。
VAWM工法では、基本的に水処理を行った処理水を循環し再利用いたします。再利用するのも、水処理システムが高性能でなければ出来ません。
最終的な洗浄水は廃棄物として処分いたします。
VAWM工法にて下水に放流する場合は、剥離剤は使用いたしません。
除去の際、循環水を使用することにより、水道代及び下水道料金の大幅な節約となります。
洗浄水を循環した場合の
比較(30ℓ/分×4h×20日)想定
- 水道水 144,000ℓ
余り水はきれいなままながれてしまい不経済 - 循環水(再利用) 30,000ℓ
循環することにより経済的
吹付け建材の除去工法Sprayed building materials
アスベスト除去 工事のながれ
レベル1(発じん性著しく高い)の場合
- 実施すべき事項1
-
事前調査の実施、掲示、結果保管(40年保管)
届出事項の発注者への説明分析調査 顕微鏡 分析書類
- 実施すべき事項2
-
- 工事計画届(14日前までに労働基準監督署長あて提出)
- 特定粉じん排出等作業届出書(14日前までに都道府県知事等宛提出)
- 建築物解体等作業届(作業前に労働基準監督署長あて提出)
-
- 呼吸用保護具・保護衣・作業衣・湿潤器具 などの準備
「解体等作業に関するお知らせ」の掲示(周辺住民から見やすい位置)
「事前調査結果」の掲示(周辺住民から見やすい位置)
立入禁止の掲示、飲食喫煙禁止の掲示、有害性等の掲示(周辺住民から見やすい位置)
- 実施すべき事項3
-
隔離養生
セキュリティールームの設置、HEPAフィルタ付き負圧除じん機、
漏洩の点検・(記録・保存(大防則))/真空掃除機の設置
- 行政による検査(作業場所、設備等の立ち入り検査)
- 作業場所内、空間調査
-
除去工事中の作業場所内、空間調査
「廃石綿等」特別管理産業廃棄物
一時保管所へ
固化剤散布
- 最終清掃
-
養生の撤去
2重こん包
廃棄物の処理方法
- 委託契約書の締結
- マニフェストの交付
- 飛散・流出の防止
表示、こん包等飛散防止、他の廃棄物と区別
溶融処理、無害化処理
埋立処分(管理型又は遮断型最終処分場)
(固形化、その他飛散防止の措置を講じ、2重こん包)
- 完了報告
グローブバッグ工法glove bag
アスベスト除去 工事の流れ
グローブバッグを使う工法
- 事前準備
-
必要機器・資材の準備・調達/工事計画・要望書作成
- 準備作業
-
除去工事実施の表示・事前清掃
(ここまでの詳細は除去工事のながれ・実施すべき事項1.2参照)
- グローブバッグの装着
-
①あらかじめケレン棒、カッター等をグローブバックの中に入れておく
②除去する保温材部分にグローブバッグをセットし、内部の空気が外にでないようテープ等で密閉する
③噴霧器、エアレススプレーヤーにより飛散防止剤薬液を浸透させる
④カッターで保温材を切断し、ケレン棒、金ブラシ等で保温材を十分剥離する
⑤保温材除去後、配管全体に表面固化剤を散布する
⑥高性能真空掃除機でバック内部の空気を抜いて、袋を真空にする
⑦インシュロックにより袋を閉じた上、上部下部の間の部分をカッターで切り
除去した保温材の入ったグローブバックを取り外す⑧取り外したグローブバックは、廃棄物の専用袋に入れ、2重密封して、保管する
⑨除去作業で使用した器具、工具等はグローブバック内で十分に清掃を行い
石綿を取り除いた後に作業場から搬出する特別管理産業廃棄物一時保管所へ
- 最終清掃
-
廃棄物の処理方法
- 委託契約書の締結
- マニフェストの交付
- 飛散・流出の防止
表示、こん包等飛散防止、他の廃棄物と区別
溶融処理、無害化処理
埋立処分(管理型又は遮断型最終処分場)
(固形化、その他飛散防止の措置を講じ、2重こん包)
- 完了報告
煙突ライニング材除去工法Chimney lining material
ウォータージェットによる 煙突ライニング材除去工法
超高圧ポンプにより供給された超高圧水を特殊ノズルから噴出させるウォータージェットシステムを使用して煙突内部のアスベストライニング材を除去します。
煙突内部及び排煙管に施されたアスベスト含有材(煙突用断熱材・スタック材・石綿成形板・ハイスタック)及びアスベスト管(石綿管・排煙管・石綿セメント管)を高圧水を使用する自動洗浄装置にてハツリ撤去する工法です。
専用のガイドを使用して、超高圧水を特殊な回転ノズルから噴出させるウォータージェットを使用する事と、自動洗浄装置を使用する事により作業員が入る事が出来ない場所でも施工が可能で、粉塵飛散の少ない安全確実な除去が出来ます。